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公開日:2019.05.01

高梨茶園
いちごの和紅茶 開発
生産から加工まで秦野で一貫

  • こだわりのパッケージ

 秦野産の茶葉とイチゴを使った「完熟いちごの和紅茶」を高梨茶園(秦野市菩提1387)が開発した。5月下旬に発売予定。加工・販売まで一貫して秦野市内で行うイチゴの和紅茶は市内初だという。



 同製品は、紅茶パックに、茶葉と手作業で砕かれたイチゴが入っており、イチゴの香りと自然な甘味が楽しめるというもの。



 開発したのは高梨茶園の後継者(4代目)、高梨晃さん(31)。2020年度に新東名高速道路のスマートICが秦野市北地区に完成することを視野に「いちご狩りに来る20〜40代の観光客の方が手土産として選びたくなる商品を」と考案した。



 「和紅茶」とは日本生まれの紅茶で、茶葉を蒸す緑茶とは異なり完全発酵させて作られる。「完熟いちごの和紅茶」には、香り・味・冴えた紅色が特徴の「べにふうき」と、ジャスミンのような香りと程よい渋みが特徴的な「香駿」の2つの品種をブレンド。村上いちご園(秦野市戸川)のイチゴ「おいしいベリー」と「よつぼし」の2種を丹沢レインボーファーム(秦野市今泉)でドライ加工している。



 イチゴは輸送で傷みやすいが、市内の農家から仕入れることで、そのリスクも軽減。「秦野で完結することがベスト。市外でしか加工できなかったら輸送代がかかるので、商品化は実現できなかった」と高梨さんはいう。



  贈答品にもなるようパッケージデザインにもこだわった。クリアケースに入った丸い缶を開けると、スライスされたドライいちごと葉っぱ形の砂糖、紅茶のパック2つが入っている。ドライいちごは紅茶の上に浮かべるためのもの。パックに入れるイチゴの大きさや分量は試行錯誤の末、紅茶の渋み、イチゴの甘みや酸味の絶妙なバランスをとって決めたという。



 高梨茶園、村上いちご園のほか、はだの名産センター、はだのじばさんず、秦野市観光協会、名水はだの富士見の湯で販売予定。

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