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秦野版 公開:2021年4月16日 エリアトップへ

西小学校 「歴史の門」完成 101年目の入学式でお披露目

教育

公開:2021年4月16日

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入学式後に歴史の門をくぐる親子
入学式後に歴史の門をくぐる親子

 かつての西小学校正門をモニュメントとして復元した「西小歴史の門」がこのほど完成し、4月5日の入学式で初めてお披露目され新入学児童の門出を彩った。また、8日には事業主体となった西小学校創立100周年記念実行委員会(三武利夫委員長)が、門を市に寄贈した。

 歴史の門は、西小が現在の場所に移転した1929年から半世紀近く使われていた正門を復元したもの。100周年記念事業のプロジェクトとして整備を進めてきた。

 門の詳しい資料はなく現存していたのは取り壊し直前の正面写真のみ。そこで三武委員長が同級生の石田信夫代表取締役(有限会社神奈川建設/平塚市)に相談した。

 プロジェクトの施工には石田社長をはじめ、西小出身の事業者が多く携わった。事業者や実行委員会メンバーの記憶と写真を照らし合わせ形や大きさ、色味を決めた。

 建設資金は現西小学校区の自治会回覧板で寄付を募り、多くの協賛が集まった。また、記事でプロジェクトを知った旧西小学校区(現堀川・渋沢小学校区)卒業生からも「とても懐かしい」などの声とともに寄付が寄せられたという。

地域のシンボルに

 設置場所は現在の正門のやや南側。かつて正門があった2本のイチョウの間にある。今は校庭が歩道より高いため、バリアフリー法に則した階段を設置し通れるようにした。近くにあったブランコは安全のため撤去し、別の場所に新設置する。

 門柱には「西小学校」と刻んだプレートを取り付けた。以前の門にはなかったそうだが、「くぼみはあったので恐らく木製の板などで設置していたのでは。当時は市立ではなく校名が違う時期もあったので、『西小学校』とだけ刻みました」と横山潔校長は話す。

 初お披露目となった入学式では多くの新入学児童や保護者が門をくぐり、記念撮影する姿も見られた。門は普段は閉じているが、入学式や卒業式などイベント時に開放し、学校と地域のシンボルとして活用していく。

懐かしさとともに

 門柱等を担当した石田代表取締役(71)は、千村生まれの1961(昭和36)年度卒生。「昔、正門の前に文房具屋がありよく買いに行った。あとマラソンのゴールで、『やっと校門が見えた』というので記憶に残っている」と懐かしむ。

 自分の体もイチョウも当時と大きさが違い正確に比較できないが、周囲の記憶とすり合わせ設計した。門柱にはかつての正門と同じ質感になるよう表面加工を施した。

 「話し合ううちに記憶が蘇り、思い出話に花が咲いた。当時は民家がなく周りはお茶畑で、目の前は砂利道だった。作っていて、とても楽しかった」と目を細め笑った。

三武委員長(右)が市に寄贈
三武委員長(右)が市に寄贈
卒業生の石田社長
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