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秦野 人物風土記

公開日:2022.11.25

NPO法人はだの大日堂保存会でインスタグラムの情報を発信している
藤岡 亜子さん
北矢名在住 19歳

秦野の歴女 大日堂を発信

 ○…保存会に昨年入会し、最年少会員として活動している。きっかけは中学の時に訪れた市文化財特別公開。もともと寺や歴史が好きで親に頼み連れていってもらった。その時、会員から大日堂の歴史や文化財としての価値、修復の必要性を聞き、秦野に守らなければ失われてしまう物があると初めて知った。この頃から「自分もいつか活動に携わりたい」という思いを抱いていたという。

 ○…情報発信は会の課題の一つ。高齢化が進む同会ではSNSを使っていなかったが、活用は議題の一つだった。「それなら自分が適任」と手を挙げ、今年の特別公開に合わせインスタグラムを開設。参拝者は高齢者が多いので、若い人にアプローチするのが狙いだ。また、会員に使い方のレクチャーも行っているほか、今後は中高年向けにフェイスブック開設も検討しているという。

 ○…秦野で生まれ育つ。鶴巻小・中を出て秦高に入り、青山学院大学の歴史や文化が学べるコミュニティ人間科学部に進学した。歴史好きが高じて武道に興味を持ち弓道を高校まで続け、大日堂を管理する宝蓮寺を取材したことも。大日堂は卒論のテーマにする予定で、学芸員資格取得も目指している。歴史を巡る旅行や博物館、美術館、寺社巡りが好きで「京都の大徳寺が一番のお気に入り」と笑顔を見せる。

 ○…「昔は大山・日向薬師・大日堂で1つの括りという認識だったようなので、伊勢原との広域連携で何か仕掛けるもの面白いかも」と新しい発想を見せる。まずは一人でも多くの人に大日堂とその現状を知ってもらい、蓑毛や東地区の誇りになるような存在に押し上げたいという思いがある。「ゆくゆくは秦野市全体の財産として市民一丸となって後世に継承していけたら」と話した。

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