秦野 トップニュース社会
公開日:2024.02.23
移動支援ボラ3団体
交流会で課題を共有
「担い手の確保を」
地域住民の支え合いにより行われている、高齢者の移動支援ボランティア。秦野市内で活動を行う3団体が2月16日、秦野市役所講堂で初めて交流会を実施。担い手不足など、現状の課題や今後の活動のあり方について意見交換などが行われた=写真。
交流会に参加したのは、買い物などでの移動が困難な高齢者らの送迎を行っている、「とちくぼ買い物クラブ」(土田正幸代表)、「送迎ボランティアおたすけ隊」(安部義昭代表)、「菩提買物支援隊」(浅見一成代表)の3団体。「とちくぼ買い物クラブ」は2018年に活動を開始。栃窪地区で毎週水曜日、社会福祉法人から無償貸与された車を使い、近隣の商業施設までの相乗り運行を実施。「送迎ボランティアおたすけ隊」は20年に活動を開始。大根・鶴巻地区で各メンバーが自家用車を用い、利用者のニーズに合わせた送迎を実施。「菩提買物支援隊」は菩提地区で21年に活動を開始。社会福祉法人から無償貸与された車で、近隣の商業施設までの相乗り運行を行っている。
他者と交流で認知症予防
16日に行われた交流会には3団体のほか、講師として全国移動サービスネットワークの河崎民子副理事長らが参加。3団体のメンバーからは「潜在利用者の情報を得るにはどうすればよいのか」「担い手不足を解消するには」などの意見が上がった。河崎副理事長は「秦野は移動支援の先駆的な取り組みを行っており、活動が全国的に広まっている。社会との多様なつながりは認知症予防になる」と話し、外出して他者と交流することの大切さを訴えた。また、市高齢介護課の担当者は「今後も交流会を継続するなど、移動支援ボランティア団体の立ち上げや運営支援を行っていきたい」と話した。
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