二俣川駅南口再開発に伴い、二俣川駅直結の商業施設「グリーングリーン」が9月30日に閉館する。街の発展とともに誕生し、地元住民に親しまれてきたグリーングリーン。あと5日で、44年の歴史に幕を下ろす。
二俣川駅南口地区市街地再開発組合によると、グリーングリーンは9月30日に閉館するが、建物の解体工事時期は今後検討していくという。工事期間中も、南口と北口をつなぐ歩行者動線は確保される。再開発エリアにはマンションや商業施設などが入る複合ビル建設のほか、交通広場の整備などが予定されており、2018年3月完成を目指す。
グリーングリーンは相模鉄道(株)が建設。当時、二俣川駅周辺は宅地開発が進んでおり、人口も増加。その流れを受け、更地だった駅前広場を整備し、1970年9月25日、相鉄線沿線初となるショッピングセンターが誕生した。
開業時は地下1階に相鉄ストア(現相鉄ローゼン)や家具センター、1階には専門店が並んでいた。2階には相鉄ボール(株)によるボウリング場が入っていたが、74年に閉鎖、翌年に相鉄ストアによる医療・家庭用品売り場に改装された。
利用者から惜しむ声
二俣川駅南口の顔として44年。地域住民にとって見慣れていた風景が、まもなくなくなる。6年前に静岡県から二俣川に越してきた女性(49)は右も左もわからない中、よく来ていたのがグリーングリーンだったという。「鶴ヶ峰に引っ越した今でも懐かしくてよく来ている。なくなるのは残念」と話す。日々の買い物に利用している松田友理子さん(41)=四季美台=は「よく来ていたので、これから不便になる」と話し、娘の真里奈ちゃん(7)と「さみしい」と声を揃えた。
テナント32店が加盟する二俣川駅ビル商店会も共に解散となる。会長を務める新野尾(しんのお)壽利さんは「南口の風景も昔と比べ大分変わった。さみしい気持ちもあるが、再開発により二俣川がより良い方向へ変わることに期待している」と話した。
9月30日は午後5時に全店閉店。5時15分からは1階イッツデモ前で閉館セレモニーが開催される。
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