今月4・5日に埼玉県熊谷市でおこなわれた第13回全国高等学校選抜ラグビーフットボール大会で、金沢区を本拠とする横濱ラグビーアカデミー(関東クラブ選抜)が女子セブンズ(7人制)の部で優勝した。この種目は、今大会で新設されたばかりで、チームは初代王座に輝いた。
今回は同アカデミーのほか、東京や群馬、茨城などのクラブチームから選ばれたメンバーが集まり、選抜チームとして出場した。そろっての合同練習は3回。決して十分ではない時間だったが、試合中の声出しと、走り続けることを共通目標に調整。「寄せ集めだから、スキルでは負ける。気持ちで勝負しようと思った」と公家(くげ)明日香主将(高3)。練習以外の時間も積極的にコミュニケーションし、連帯感の醸成に努めたという。
不安を抱えながら迎えた予選リーグだったが、足を使った攻撃でトップ通過した。翌日の決勝リーグでは、大会きっての強豪・市立船橋高校(関東高校選抜)を31対10の大差で下し、その勢いのまま最終戦も快勝。栄光を手にした。豊田有香選手(高3)は、「すごい緊張だった。終わった後はほっとして泣いてしまった」と振り返る。
加えて、通算7トライを奪った石川裕美選手がMVPに選出。優勝に花を添えた。石川選手は「(優勝は)みんなで勝ち取った。まだまだ課題が多いので、これから練習でクリアしていく」とコメント。さらなる競技力向上を誓った。
16年から五輪競技に
女子7人制ラグビーは、2016年のリオデジャネイロオリンピックから実施競技になる予定。強化の目的もあり、今大会で種目が新設された。同アカデミーの鈴木雅夫監督(53)は、「出場選手はリオ五輪に直接かかわれる選手ばかり。7人制はまだまだ競技人口が少ないので、まずは普及に取り組みたい」と話した。
同アカデミーは関東学院大学釜利谷グラウンドを拠点とし、小学5年生から高校3年生までの男女14人が活動。鈴木監督のほか、同大学ラグビー部の学生も指導に入り、週2回の練習に励んでいる。(問)【電話】045・788・9533へ。
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