洗足音大 作曲コンクール初開催 「新しい音楽」、8作品受賞
作曲を志す若者を中心に作品発表の機会を提供し、新しい音楽の創造につなげようと、洗足学園音楽大学は4月18、19の両日、同大学の前田ホールで「洗足現代音楽作曲コンクール本選会」を開催した。同大学が作曲コンクールを開くのは今回が初めて。2日間で計236人が来場し、新進気鋭の音楽家らが生み出したメロディに聴き入った。
全国から応募があり、総数はA部門(オーケストラ作品)が19点、B部門(サクソフォーン・アンサンブル作品)が14点の計33点に上った。このうち本選会に選出されたA部門4点、B部門6点を大会当日、洗足大の卒業生らが演奏。同大学の小嶋貴文・学部長ら審査員が各部門の1〜3位を決定した。
厳選審査の結果、A部門では「木霊…隠喩の森II」を作曲した若林千春・滋賀大学教授、B部門では「The palette」を創作した後藤望友さん(東京藝術大学大学院音楽研究科修了)が1位に輝いた。また、聴衆の投票で選出する洗足賞は、A部門から「仙郷への誘い」の中堀克成さん、B部門から「Hadewijch 2」の木山光さんが受賞した。
審査員長を務めた小嶋・学部長は「新しい音楽が生まれる機会に立ち会えて幸せ。難しい審査だった」と強調。若林教授は受賞後、「これからも頑張ろうという熱意が湧いてくる」と意欲を語った。
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3月29日