町田市は8日、相模女子大学(風間誠史学長)とゴミの減量を図るため3Rを推進していくための協働研究に関する協定を締結した。『デザイン』の力で、廃棄された素材を活用し今までにない発想の製品を創出し、ゴミの減量を図る。
町田市内で廃棄された素材の中から、デザインの力で「ゴミ」から「日用品」に再構築しようという試み。これは同大の学芸学部生活デザイン学科講師の小林るりさんと吉川ちひろさんの2人が、研究テーマ「棄却される素材をデザインの力で『Re―クリエイト』する手法の考察〜ずっと地球で暮らしていくために」を町田市と協働で行う。
3Rとは、リデュース(ゴミそのものを減らす)、リユース(何度も使う)、リサイクル(分別し資源に)のこと。今回の活動は3Rにデザインの力で「Reクリエイト」(再構築)するという概念を加えて4Rで行うことが特徴。
今後は市から提供される廃棄されたカサやバッグなどの再生可能な素材を、デザイン力を使ってエコバッグなどの製品に再構築していく。「女子大生が『使いたい』と思ってくれる製品ができれば、多くの人が使ってくれるはず。色や素材を組み合わせて、オシャレな製品を作りたい」と両氏。
エコバッグは多くの人が利用しているが、スーパーやコンビニで渡されるレジ袋も依然として大量に消費されているのも現実。「こういった活動をきっかけに学生たちが、環境問題にも自然に関心を持つようになってくれれば。何かを買う時に『このデザインなら壊れても、こうやって使える』というような思いが生まれる活動をしていきたい」と小林さん。
デザインや製品の発表は2年後をめどに行われ、作成した製品のデザインや型紙、作り方などは市のホームページで公開する。大学構内での実証実験も実施し、また市民を対象とするイベントや講座などを行い、活用を広めていく。
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