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大和 人物風土記

公開日:2011.03.11

3月19日に被爆体験のお話会を行う「大和平和の白いリボンの会」代表
吉沢 洋子さん
つきみ野在住 58歳

「主婦目線」で情報提供



 ○…2001年に「大和平和の白いリボンの会」を結成。以来、写真展や講演会、上映会などを通じ、一貫して戦争や暴力に反対しながら平和を訴え続けてきた。19日には、つきみ野学習センターで原爆の被爆者によるお話し会を実施する。「思わず目や耳を背けたくなるような話であっても、市民レベルで提供していくことが重要。何かを感じて、考える機会になってくれれば」と訴える。



 ○…今からちょうど10年前の9月。テレビから流れてきたニュースに大きな衝撃を受けた。後に『アメリカ同時多発テロ事件』と呼ばれる、ワールドトレードセンタービルへ旅客機が激突する映像だった。その映像を見た時、「何かが悪い方向に動き出すのでは」と直感的に感じたことがその後の人生を変えた。「世界がどうなっていくのかを知りたいし広めていきたい。主婦の自分にも何か出来ることがあるのでは」。そう思い立つと、情報を提供していく場として会の設立を決意した。



 ○…情報発信者の責務として、ジャーナリズムについて学ぶ集会や勉強会のほか、国会の院内集会などにも参加。興味があることにはとことんのめり込む性格だ。「活動を始めてからは家を空けることが多くなったので、子どもたちに携帯電話を強制的に持たされた」と苦笑する。唯一の息抜きはコーラス。つきみ野を拠点にするサークル2カ所に所属している。「固い活動に関わっていると頭まで固くなってしまう。楽しく歌う事が頭を柔らかくする秘訣です」。



 ○…今年で会が発足して10年。湾岸戦争から9・11事件、イラク戦争にいたるまで、現在の世界情勢を伝えられる催しをすることが今年度の目標だ。その中で最も訴えたいのは、命の大切さ。「私は評論家にはなりたくない。あくまでも情報提供者としてのスタンスを保って、見た人たち1人1人に命について考えてもらいたい」と微笑んだ。

 

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