花のまちづくりコンクールで大臣賞を受賞した「さがみ野やすらぎ街づくり委員会」の会長 関吉 実治さん 東原在住 62歳
「子どもが誇れる座間に」
○…「日本一の花の街」。13年前から始めた街づくりが、最高の形で花開いた。受賞の一報を受けた場所は、経営する「美容室cancam」。仕事中に主催者から電話がかかり、「もしかして」という期待感を抱いて結果を聞いた。「やった!」――。店中に聞こえるほどの大きな声で、喜びを爆発させた。大臣賞受賞は「結果」であり「目的」ではないが、仲間たちと試行錯誤を繰り返してきた取り組みが、日本一と認められた瞬間だった。「皆の受賞」。その言葉に、全ての想いが集約されている。
○…商店会「みどりとさくらの街さがみ野」の会長にして、「市商店会連合会」の副会長。市内で商業を営む経営者や、街づくりに参画する人の多くが、その名を知っている「有名人」だ。ひまわりフェスタ、さがみ野さくら祭り、ひまわり写生コンテスト、ポータルサイト0462・net…。市民に馴染み深いイベントの企画・運営に多く携わり、持ち前のアイデアと行動力で、ぐいぐいとメンバーを引っ張る。「どうすれば、お客さんが喜んでくれるか」――。その想いの強さと純粋さは、強力な磁石のように、様々な分野のプロ達を引きつけていく。意見のぶつかり合いも、互いの情熱と矜持があるからこそだ。
○…ともに美容室を切り盛りし、とかく忙しい地域活動を冷静に見守ってくれる妻。2人の娘は、受賞にあたりお祝い会を開いてくれた。父の日のプレゼントには黄色い花。「父親が地域で取り組んでいることを理解してくれているのかもね」と笑顔を見せる。
○…街づくりの大きなテーマは、「子どもたちが誇れるふるさと座間」。成長して、座間から巣立っていく子どもたち。その人生では幸せもあれば、悲しみや苦しみもある。そんな時に心の拠り所となるのが「ふるさと」。「誇りを持てる街。それを実現するのが私たち大人の役目じゃないかな」。父親のような目線で、座間の未来を見据えている。
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