管内の青パト隊が集合 厚木警察署で情報交換
地域の防犯パトロールなどで活躍する「青パト」の所有団体による総会が2月27日、厚木警察署で開かれた。同署管内には、現在全19団体に計103台の青パトがあるが、これまで統一的な会合の場がなく、個別に活動をしていた。総会は、団体間の情報交換を目的に同署が働きかけて実現したもの。防犯意識やスキルを高め、今後一体となった防犯活動を展開していくねらいもある。
この日は厚木市・愛川町などの行政機関をはじめ、自治会や有志の防犯ボランティア、防犯指導員連絡協議会など17団体から55人が出席した。
会の冒頭、挨拶に立った鈴木美仁署長は「広い範囲を管轄している厚木署では、青パトを所有しているみなさまの力を必要としている。行政・警察・地域が三位一体となって大きな成果を上げられれば、全国へ発信できる」と呼びかけた。その後、同署生活安全第一課の齊藤雅敏課長が、青色防犯パトロールの効果や方法、管内の犯罪情勢などを説明したほか、昨年10月に登録したボランティア団体「ブルーライン」が活動内容を発表した。
意見交換会では、参加者から「青パトを登録する手続きをもう少し簡素化した方が、取り組む団体が増えるのでは」などといった意見や要望が寄せられた。また、防犯指導員からは「各地区に配置している私たちの存在を知って頂き、自治会やボランティア団体と一緒に情報交換や活動をしていきたい」といった提案もあった。
初の総会を終え、齊藤課長は「団体間のつながりができて、有意義な総会だった。継続して実施し、青パトと一緒に犯罪のない街をつくっていきたい」と話した。同署によると管内の2012年1年間の刑法犯総数は3285件で、県下ワーストワンという。
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