清川村議会第37代議長に就任した 岩澤 敏雄さん 清川村煤ヶ谷在住 66歳
やるべき仕事 しっかりと
○…5月1日に行われた村議会臨時会の議長選挙。過去に2期議長を務め、現在7期目のベテラン村議が第37代議長に選ばれた。任期は2年。「議会の代表として、恥にならないようにしないと」と背筋を伸ばす。高齢化や人口減など、様々な課題を抱える清川村の未来を見据え「村の執行部と議会がしっかりとメリハリをつけ、良いことは協力して進め、止めるべきところは止めることが大切」と言葉にも熱がこもる。
○…清川生まれ清川育ち。天然醸造にこだわった「丹澤みそ」を手掛ける(有)岩澤醸造の3代目として、日々汗を流す。子どもの頃は家業を継ぐことを「そこまで意識していなかった」という。しかし、高校生の時に父親が急逝し、母親とともに丹澤みその味を伝承することを決意。高校を卒業すると、まっすぐにこの道へ飛び込んだ。「親にも迷惑をかけたなぁ」と目を細め振り返る。
○…39歳の時、周囲から強く推されて村議会へ。消防団長などを務め、地域の顔役でもあった。「与えられた仕事はきちんとこなす」のが信条だけに、二足の草鞋を履く日々は「毎日一生懸命で余裕がなかったかな」と苦笑する。郷里を見つめ続けるなか、商店が減っている現状に心を痛めている。「車の運転が難しいご高齢の方も増えてきている。身近に商店がなくなるのは大きな問題。これからもっと厳しくなっていく」と警鐘を鳴らす。「村民の皆さんに不自由をさせないために、やるべきことには早くから手を打っていかないと」と身を乗り出す。
○…現在は夫人と母親の3人暮らし。今も元気な母には頭があがらないという。3人の子どもは独立し、孫も3人。泊りで遊びに来ることも多く「やっぱり楽しいよね」と相好を崩す。若い頃はゴルフが趣味だったが、腰を痛めて6年前からご無沙汰だ。今は庭木の手入れがささやかな趣味。「水をあげるだけでも心が安らぐよね」と微笑む。