愛川・清川版 掲載号:2017年9月8日号

秀琴書道会を主宰する

平田 秀琴さん(本名・平田明美さん)

愛川町中津在住 59歳

ずっと「書」にぞっこん

 ○…時に豪快、時に繊細、空を飛ぶ鳥のように、自由な筆遣いで表現される様々な作品は、書の楽しさと奥深さをまっすぐに伝えてくれる。そんな作風に魅せられて、主宰する書道会には多くの門下生たちが集い、日々技術を研鑽し、新しい発想を練る。毎年恒例の門下生作品展は、まさに一年の集大成。「皆さんどんどん上手くなって、年々レベルアップしています」と目を細める。

 ○…「凝り固まった書き方はあまり好きじゃないんです。異端なのかも知れないけれど、だから自由な文字が書けるのかな」と笑顔。モットーは「書を楽しむ」こと。固定観念を取り払うには、時に大胆な遊びも必要だ。「楽しく書くから上手くなる」とうなずくが、門下生の子どもたちには、靴の脱ぎ方や挨拶など、礼儀作法から教える厳しい一面も。ただ奔放なだけでは作品にならない。全ては基本を身に着けてこそ。

 ○…中津生まれの中津育ち。教員だった両親の勧めで小学校低学年の頃に筆を持った。中学に進学して書への関心はさらに高まり、高校の頃から書道家に師事。十代で「秀琴」の雅号を受け、様々な展示会で入賞や入選を果たすなど、頭角を現した。「書に関しては、同じ事を何時間も、何度やっても、大丈夫。疲れるけど、心地いい」。初めて筆を持ったあの頃から変わらず、今も書に「ぞっこん」だ。昨年は、フランスのモンメラ城で開催された「シャトー・ド・モンメラアートラベル展」に出品。来年はイギリスの「ミネルバ2018」に作品を出品するなど、活躍は海外にも広がる。「いろいろな刺激は、自分の勉強になる。吸収したことを、書に活かす。終わりはありませんね」と、ほほ笑む。

 ○…3人の子どもはそれぞれ独立。書から離れる息抜きは、夫との温泉めぐりと、美味しい食事。「馴染みのちょっとおしゃれな店でゆっくりと…」。リフレッシュした真っ白な心に、また新しい作品が躍る。

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