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公開日:2014.04.25

湘南緑の連絡協議会
クロマツ保全に本腰
講座でサポーター育成へ

  • 「緑や湘南が好きな方は気軽に講座に参加してほしい」と、なぎさパーク担当者と原さん(右)

 鵠沼地区で緑の保全活動を行う「湘南緑の連絡協議会」は4月26日(土)から、県立湘南海岸公園を中心に「緑地保全サポーター養成講座」を開講する。座学や実技を通じて、クロマツや緑地の整備にノウハウを持つ人材を養成するほか、エリア全体の価値を高めていくことが目的。講座は公園の管理・運営を行う(株)湘南なぎさパークの協力の下、毎月1回実施される。

 湘南緑の連絡協議会は、鵠沼地区の緑地や住環境の保全をはじめ、市の木・クロマツに象徴される白砂青松の風景を後世に継承することを目的に活動を行う市民団体。中でも、防災の観点から津波を減災する強い砂防林形成のため、潮や乾燥、害虫に強いクロマツの植樹などを実践してきた。

 都市部に存在するものとしては国内でも最大規模を誇る湘南海岸砂防林。しかし、波打ち際からの距離が短く、砂や潮の害を受けやすいほか、林幅が狭いためわずかなマツ枯れや害虫被害でも影響が大きいという。

 こうした背景から同会では、藤沢土木事務所公園課と管理・運営を行う(株)湘南なぎさパークに、実践の場として公園利用を打診。同社は、「景観保全と防災の両面からも期待できる」として、多目的ホールや松林の一部を学習の場として提供することを決めた。

 市民を対象とした「緑地保全サポーター養成講座」は、全12回。クロマツの手入れ方法や挿し木の講習会、砂防柵や門松・リース作りなどの座学・実習を通じて、人材養成をめざす。

 同会事務局長の原悠樹さん=人物風土記で紹介=は、「このエリアは生物多様性の観点からも重要な場所。資産と考え、景観保全と津波防災を兼ね揃えた緑地の形成を進めていきたい」と意気込む。

 第1回講座「クロマツ手入れ」は4月26日(土)、片瀬しおさいセンターで午後1時30分から。実習代500円。問合せは原さん【携帯電話】090・5492・8427へ。

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