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藤沢 トップニュース教育

公開日:2026.03.13

藤沢翔陵高生
召しませ、手作りあら汁
未利用魚で地産地消推進

  • 生徒手作りのあら汁の試作品

    生徒手作りのあら汁の試作品

  • 調理室で包丁を握る古舘さんと、それを見守る廣川さん

    調理室で包丁を握る古舘さんと、それを見守る廣川さん

 不ぞろい、傷がある、漁獲量が少ない、知名度が低いといった理由で、あまり市場には出回らない「未利用魚」と呼ばれる雑魚の活用に、藤沢翔陵高校の生徒らが取り組んでいる。手始めに3月14日(土)と15日(日)に片瀬漁港で開かれるマルシェにブースを出し、あら汁を販売。購入客らの反応などを見ながら独自メニューを考案し、将来的には商品化も視野に入れている。

 未利用魚を調理するのは「つくる・関わる・育てる」をテーマに、主体的に地域と連携する同校の探究型コミュニティーS.C.B.L.のメンバーだ。10人ほどが在籍し、イベント出展やボランティア活動の他、販売もするが利益追求ではなく、学びの成果発表の一環として行っている。

フードロスなくす

 日頃の活動を通じ、メンバーは未利用魚の存在を知った。学校の授業で国連で定めた持続可能な開発目標、SDGsについて学んできた世代でもあり、目標14「海の豊かさを守ろう」の観点から活用を検討することに。

 江の島片瀬漁業協同組合の北村治之組合長によると、サイズの小さいイワシやアジ、歯があるため傷になりやすいタチウオなどは市場では値がつかなかったり、肥料になったりするケースが多いという。「フードロスをなくす生徒たちの取り組みは、同世代の若い子に未利用魚を着目してもらえるきっかけにもなるはず。魚食の普及にもつながりそうなので、ありがたい」と感謝する。

商品開発も

 「熱い」――。6日、メンバーらは高橋周平教諭指導の下、同校の調理室であら汁作りの練習に取り組んだ。慣れない手つきで魚をさばき、湯気の立つ大鍋に投入。「味は良い」と試作品は自信の出来だったようだ。

 マルシェ当日は片瀬漁協から約10kgの未利用魚を仕入れ、長ネギなどの野菜は善行で農家を営む卒業生から購入予定。1杯350円(税込)で200人前限定で販売し、そこで得た利益は今後の活動に充てていく。

 あら汁作りに挑戦した廣川清純さん(1年)は「こんなに美味しいんだということをたくさんの人に知ってほしい」といい、古舘広義さん(2年)は「食べた人に環境問題に関心をもってもらい、気軽に未利用魚を口にできる社会になれば」と展望を語った。

 イワシのつみれやアンチョビなど今後は商品の他、パッケージなども開発したい考え。新たな観光資源として広くPRし、ブランド化につなげたい狙いもある。

 マルシェの詳細は、江の島フィッシャーマンズマルシェのInstagramから。

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