藤沢版 掲載号:2015年12月4日号

「てんでんこ」できる絆を 教育

「釜石の奇跡」の片田氏が熱弁

グラフを交えて話す片田教授
グラフを交えて話す片田教授
 藤沢市建設業協会主催の復興支援フォーラム「東日本大震災を風化させない!」が11月27日、市民会館で開催された。「釜石の奇跡」と呼ばれる防災教育を指導した群馬大学大学院教授の片田敏孝氏が登壇し、例年を上回る多くの来場者が講演に耳を傾けた。

 釜石市では、片田氏の指導によって小中学生が乳幼児や年配者を引き連れて逃げる訓練や、津波の碑に託された先人の思いを学ぶ情操教育の甲斐もあって、生徒のほぼ全員が津波から逃れることができた。しかし、かつては津波への危機感が低く、避難しないことが常態化していた。「大人が逃げないから、逃げない子どもが育つ。子どもの命を奪うのは、地域の大人たち」と指摘し、「大人が毅然と逃げる背中を見せることで、災害を生き抜く子どもが育つ」と力強く語った。

 また、各自てんでんばらばらに逃げろという教訓「津波てんでんこ」と家族の絆について解説。「家族を探しに出て、命を落としてしまう人が多い。だから、日ごろの訓練や、『うちの子はちゃんと逃げる子だから大丈夫』という『てんでんこ』できる家族の信頼関係が大切。『自分の命は自分だけの命ではない』ということや、生き抜いて弱き者、小さき者を助けることを心の中に育むべき」と話した。

 自ら参加した松瀬太陽くん(新林小4年)は、「釜石の子たちはすごいと思ったし、改めて訓練の大切さを学んだ。僕も(家族と震災時における行動を)約束をしようかな」と話した。

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