日産車体(市内天沼/渡辺義章社長)が先月25日、三井不動産(東京都中央区)に湘南工場第1地区の土地を160億円で譲渡すると発表し、同31日に両社間で契約を締結した。
譲渡された土地は第1地区跡地約19万平方メートルのうち、日産車体が引き続き所有する工業地区を除く14・3万平方メートル。土壌調査や建屋の解体・更地化を行い、2015年3月の土地引渡しを予定している。
土地の売却に関しては、都市開発を手がける数社を対象に選定が行われていた。日産車体は「三井不動産は複合的な都市開発に対する高い知見と経験を持ち、価格でも優位性が高かった」と話している。
三井不動産は今後、工業・商業・住居・医療福祉・公共共益のバランスが取れた複合的な土地利用を目指し、開発を進めていく。大型商業施設「ららぽーと」の構想案が注目を集めるなか、同社は本紙取材に対し「平塚市の動きを待ち、近隣との調整を図りながら検討していきたい」と話した。
市は今後、評価委員会を設け、日産車体から提出された「天沼地区都市計画提案書」を総合的に評価・判断していく。これまでの住民意見や関係者の意見を加味して、計画の決定または一部修正に向けての見解を明らかにしていく方針だ。
湘南工場第1地区は昨年3月に全ての車両生産を終了。跡地利用については市と三井不動産を交え協議が行われていた。
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