青葉区 人物風土記
公開日:2026.07.16
青葉フィルハーモニー管弦楽団の代表を務める 角谷 陽児さん 町田市在住 72歳
技量より「和」尊ぶ
○…美しい音色を響かせるアマチュアオーケストラ「青葉フィルハーモニー管弦楽団」。2022年から代表に就任し、今年7月20日・海の日には節目となる第20回定期演奏会を目前に控える。「演奏の技量よりも和を大切に」を掲げ、現在は団員50人を抱える楽団へと成長させた。物腰柔らかく、「団員の中で一番無口で控えめ」と謙遜するが、音楽と仲間への情熱は人一倍熱い。
○…バイオリンは6歳から始めたが、一度は離れた。しかし音楽への恋しさは募り、独学で練習を重ねた。大学卒業後は大手商社へ就職し、香港やギリシャなど12年間に及ぶ海外駐在を経験。多忙な日々でも常に楽器を同行させ、現地のパーティーで演奏を披露したことも。54歳での転職を機に地元の同団に入団したが、当時は団員わずか10人で赤字続き。「本当に驚いた」と当時を振り返る。
○…地道な勧誘で規模を広げるも、20年にコロナ禍が直撃し活動休止の危機に直面した。「再開できるか不明だった」という苦境の中、代表に就任。ホームページ作りに注力し、毎月更新するユーモラスなブログで入団の敷居を下げた。「トゲのある上級者より温和な初心者歓迎」という調和の精神が共感を呼び、今や自前でブラームスなどの大曲を演奏できるまでに育て上げた。
○…「弦楽器は死ぬまで演奏できる良い趣味」と語る一方、40歳から始めた庭師の資格もある多才な顔も持つ。現在は平均年齢60歳ほどの団に、若い世代を呼び込むことが次の目標だ。「今後は区民まつりだけでなくコンサートをさらに増やし、地域の皆さんが音楽に触れる機会を作りたい」。目前に迫るフィリアホールでの記念舞台へ、極上の「調和の響き」を追い求める。
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