青葉区 社会
公開日:2026.08.27
青葉区美しが丘の防災力 日頃の備えと共助で高める
全国的に大規模な自然災害が相次ぐ中、日頃の備えや地域のつながりがこれまで以上に問われている。「地盤がしっかりしていて安心」と言われる青葉区だが、だからこそ区民の危機意識の低さを懸念する声もある。防災体制の強化や、区内随一の大規模な防災イベントを実施している美しが丘連合自治会の辺見真智子会長に、活動や思いを聞いた。
2002年に美しが丘中部自治会の理事に就任した辺見会長。当時から、「事前の準備」こそが重要だと考え、06年に「美しが丘地区防災連絡会」を発足。民生委員や青葉消防団などと連携し、広域的な対策を講じる場として定期的な意見交換を重ねている。
今年1月には、多くの人が集まるたまプラーザ駅や周辺商業施設、商店街の防災対応を共有するなど、いざという時のための検証を続けている。
特に課題を感じていたのが、同自治会エリアをはじめとする新規流入エリアや若い世代への意識啓発だ。同連合自治会が牽引し、さまざまな防災アイデアを提案してきた。
黄色い安否確認タスキ
16年からは「黄色い安否確認タスキ」の配布を開始した。災害時に「わが家は今のところ無事」と示すメッセージとして玄関やベランダに掲げる仕組みで、いち早く救助が必要な人を見つける狙いがある。
マグネット式の表示を希望するマンションなどには柔軟に対応し、現在では同連合自治会内の23自治会中10自治会が協力し、対象地域の約7割の世帯に普及した。「タスキを結びつけたら隣の様子も見てほしい。災害時は近所同士の『共助』が何より大切」と辺見会長は語る。
ほかにも、各自治会長が参加できる勉強会などを実施し、地域全体の防災力を高めている。
子どもにも呼びかけ
23年からは「美しが丘防災フェア」を開催。綿菓子配布やスタンプラリーなどで子育て世代の来場を促しつつ、簡易トイレの展示やベランダの隔て板を蹴破る体験など、実践的な学びを提供している。
翌年からは中学生ボランティアの募集も始め、次世代への継承にも力を入れる。今年の防災フェアは10月24日(土)に開催される予定だ。
辺見会長は「在宅避難が多くなると想定される青葉区では、備蓄と同時に、助け合えるコミュニティーづくりが欠かせない。日頃のイベントを通して交流を深めていきたい」と語った。
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