【連載【3】】Withコロナ時代の先駆者たち 「地域活動、止めちゃいけない」 Webコンサルタント 山口良介さん
中山にある緑区市民活動支援センター、通称みどりーむ。地域活動を促進する同施設にも”コロナショック”の影響は大きく及んでいる。
3月3日から5月末までは、休館を余儀なくされた。現在も利用人数の制限などがあり、人が集まるイベントを積極的にはできていない状況が続いている。
そのようななかで、オンライン化を進め、地域の人と人がつながる場を作ろうともがく人がいる。Webコンサルタントを務める山口良介さん(50)だ=写真。
「地域活動を止めちゃいけない」。そんな思いから4月下旬、コロナ禍でも自分なりの行動を起こしている人をゲストスピーカーに迎え、参加者同士がディスカッションを行うオンラインイベントを発案。従来、集まって行っていた異分野交流会「Open!みどりーむ」のオンライン版を急きょ6月7日に開催へと結び付けた。
ビデオ会議サービス「Zoom」を使用。外出自粛の影響が色濃く出た飲食店の支援活動を行う人など5人のゲストスピーカーが発表を行う場を作った。幅広い世代約40人がオンライン上に集った。参加者からは、「刺激になった」など好意的な感想が聞かれた。
区内にもオンライン化に対応できず、活動ができない団体や自治会があるのが実情だ。そのため、特に高齢者は交流の場がなくなり、社会から孤立、家にこもりがちになっている事例もある。
そんな状況を打開したいと意気込む山口さん。今後、自身の知識を生かして、「オンライン上でのコミュニティ作りなどの手伝いを行っていきたい。気軽に相談してほしい」と語った。
人生の豊かさとは
なぜ、そこまで地域活動の存続にこだわるのか。「人と人がつながる場があると人生豊かになると思う。いきいきと生きる上で人とのつながりは必要不可欠。コロナ禍でも、オンラインなら、工夫次第でできることはたくさんあるはずだ」
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