生物多様性を保全し、子どもたちに地域の生態系について考えてもらおうと、三保町にある梅田川遊水地で10月19日、「生き物観察会」が行われた。主催は「梅田川水辺の楽校協議会」。今年4月に新設された横浜市下水道河川局の河川企画課企画担当が事務局を務めた。
同協議会は1998年に創設。梅田川周辺の自治会、小学校、中学校、各学校PTA、NPO団体、行政などにより構成されている。以前は水に親しむイベントを実施していたが、2020年からは遊水地でかいぼりを行い、外来種駆除を兼ねた子どもたちとの観察会を実施している。
当日は新治小や三保小の児童33人が参加。同遊水地の水を抜き、生き物の捕獲、調査を行った。
捕獲されたコイやザリガニなどの生き物は種類ごとに別々の水槽へ。児童らは、ずらりと並んだ水槽の中をのぞき込んだり、写真を撮ったりしながら生き物を観察していた。観察会の最後には、同協議会の和泉良司顧問が児童らに講話を行った。和泉顧問はこの日、ミズカマキリが初めて見つかったことにふれ、「皆さんが協力して外来種を駆除してくれたことで、もともと住んでいた生き物が戻りつつある。故郷の貴重な梅田川をこれからも大事にしてほしい」と呼び掛けていた。
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