南希望が丘中学校で昨年12月10日、神奈川県が進める「がん教育」の授業が2年生約140人を対象に行われた。
同授業は子どものころから、がんに関する正しい知識を学び、病気や患者への理解を深めて命の大切さに気付くことを目的としたもの。当日は外部講師として、NPO法人肺がん患者の会「ワンステップ」代表の長谷川一男さんが講演した。
冒頭では同校の井上武教諭が、がんの基礎知識を伝えた。日本人の2人に1人が発症することや発生原因、予防法などスライドを使用しながら紹介した。「がんは早期発見と治療で約95%が治るとされている。検診を受けて、若いころから生活習慣で予防していくことが大切」と強調した。
その後は長谷川さんが講演。現在48歳の長谷川さんは39歳で突然肺がんを診断され、医師から余命わずかと告げられた。絶望しながらも、ある医師から「闘え」と強く言われて治療を決意。これまで手術と30回以上の入院を繰り返したが、家族の支えを受け、現在は会の活動にも励んでいる。
長谷川さんは「自分のために泣いてくれる人と一緒に人生を歩めたら、後悔はしない。支えてくれる人に感謝し、どのような環境でも自分らしく生きてほしい」と生徒たちに伝えていた。
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