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厚木・愛川・清川 人物風土記

公開日:2026.05.29

30周年を迎えた厚木市赤十字奉仕団の委員長を務める 山口 長夫さん 厚木市在住 76歳

  • 山口 長夫さん (写真1)

救命の輪を次世代へ

 ○…厚木市赤十字奉仕団の3代目委員長として、設立30周年の節目をけん引する。同団は阪神・淡路大震災を機に発足し、現在は約50人の団員が救急法の普及や献血推進に尽力する。自身も立ち上げから携わり、約20年にわたり長を務める。「30周年の今、改めて原点回帰を団員たちと共有している」と、命を守るという赤十字の人道精神を胸に込める。

 ○…救急法を志した原点は、趣味の海釣りでの痛切な経験。偶然乗り合わせた船で隣の人が倒れたが、何もできず救うことができなかった。「私と同じように悔しい思いをする人を一人でも減らしたい」と振り返り、指導員の資格を取得して救命の道へ進んだ。これまでにも倒れた人を自ら蘇生させた経験が2度あり、その行動力で命を繋ぎ止めてきた。

 ○…長野県出身。18歳で鎌倉の会社に就職し働いたのち、30歳で厚木市へ移った。転職した企業で勤め上げた後、定年を機に介護の世界へ飛び込み、現在は介護福祉士として働く。私生活では、妻と義母、次男、孫との4世代5人に加え愛犬と賑やかに暮らす。かつては取材を受けるほどの釣り好きだったが現在は「年度が変わる頃には土日の3分の1がボランティアで埋まっちゃうんだよ」と笑い、休む間もなく地域のために奔走する日々だ。

 ○…「赤十字の人道精神は、介護の仕事にも深く通じている」。和やかな顔と愛情ある言葉で接する「和顔愛語」の理念を大切にしており、ボランティアと介護の両輪が互いに良い影響を与えあっているという。「いざという時、パニックにならずに対応するには日々の訓練が何より大切」と強調し、今後は指導員の育成にも注力し、命を守る輪を次世代に広げたいと考えている。

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