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公開日:2026.05.28
文学の魅力伝え、20年 ことばらんど 老若男女に
市民の文学活動の拠点になっている町田市民文学館ことばらんど(原町田)が今年10月で開館し20年となる。時々の流行や町田に関わりのある事柄などをテーマに展覧会を開き、図書館と連携した本の貸し出し、創作活動の場を用意するなど、老若男女が文字やことば、文学の魅力に出会う場所となってきた。
開館のきっかけとなったのは小説家・遠藤周作に関わる資料の寄贈。玉川学園に居住し、町田を舞台にした作品もある遠藤に関わるものを遺族から受け、市は活用法を検討。遠藤の個人文学館のような施設をつくる案なども出たものの、さまざまな形で文学に触れることができる現在の姿に行きついたのだという。
文学館に人を集めてきたのは四半期ごとに行われてきた展覧会。所属する学芸員がその時々の流行や町田に関わりのある事柄などをテーマに、ことばや物語、表現の楽しさを知ることができるように企画してきた。
開館時から文学館に勤める学芸員の一人、神林由貴子さんは「町田にゆかりのある作家を回顧するもののほか、夏は子ども向けに絵本の原画展、冬は中高年に喜ばれる作家を取り扱ったものなど、属性に偏らない内容のものを考えてきました」と振り返る。
外部との取組も
一方、文学館は図書館と連携した本の貸し出し、創作活動の場を用意するなど、市民らが文字やことば、文学の魅力に出会える場となってきた。
コロナの感染が広がった際は積極的に外部との取り組みを展開。地域とイベントを開催し、市内小中学校への出張授業、子どもたちを対象した「ショートショートコンクール」の主催するなどしてきた。
「あたたかく熱心」
町田市をモデルにした架空の都市を描いた作品で直木賞を受賞した小説家の三浦しをんさんはエッセイで文学館について、「企画に熱心なだけでない。喫茶コーナーや町田に関連する小説などを閲覧できるサロンがあり、近隣住民の憩いの場として、立ち寄りやすい雰囲気を醸しだしている。決してお高くとまっていない、あたたかくて熱心な文学館」と評している。
記念展を開催中
文学館は現在、開館20周年記念「NEO古典主義展〜再生する日本古典文学の世界」を開いている。古典文学に苦手意識をもつ層にもその魅力を知ってもらいたいと企画されたもので、6月28日(日)まで。
20周年を迎える10月からは改修工事に伴う長期休館に入るという。施設の老朽化が顕著になってきたためといい、文学館の菊地原裕館長は「2028年1月までの計画。不便をおかけするが、ご理解いただければ。詳細な日程はホームページなどで発表する予定」としている。
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