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公開日:2023.08.24

上白根鹿島さん
88歳で世界水泳3位
目指すは90まで現役

  • 大会のメダルを嬉しそうに手にする鹿島さん

    大会のメダルを嬉しそうに手にする鹿島さん

 上白根在住の鹿島翠さん(88)が8月2日から11日まで福岡県で行われた世界マスターズ水泳選手権2023九州大会の女子バタフライ50m85〜89歳の部で3位の成績を収めた。68歳で本格的に水泳を始め、夢中でやってきたという鹿島さん。「目標は90歳まで自分の足で会場に向かい、大会に出場することです」と笑顔で語る。

 鹿島さんは2015年にロシアで行われた世界マスターズで50mバタフライ80〜84歳の部で金、200m自由形80〜84歳の部で銅メダルを獲得。2年に1度開催される大会はコロナ禍で中止もあったため、今回が8年ぶり2度目の出場。劣らず堂々と泳ぎきった。鹿島さんは「50mバタフライは私よりも若い選手たちとの対決。結果銅ですごい成績ではないけど」と謙遜しつつ「出ることが大事。メダルがもらえてうれしい」と話す。

 これまでに、さまざまなマスターズ大会に出場し、今や受け取った金メダルは40個以上に上る。「会場に行けば、たくさんの仲間に会えて『あんた元気にしてた〜?』なんて話し合えるのがいいの」とモチベーションになっているという。

激動の時代乗り越え今に

 満州に生まれ北京の南西に位置する保定市で終戦まで暮らしていた鹿島さん。「保定は日本兵が、ビルマなど南方に出征するときに通る街。本屋だった父は、この街を通れば二度と戻れない青年たちに本や新聞を渡し、食事もふるまっていました」と当時を回顧。鹿島さんの兄もビルマへ出征し、戻らなかったという。終戦から1年後日本に戻ってきたが「両親から『内地はいいところだよ』と教えられてきたけど、変わり果てていた。戦争で困窮し中国人よりもひどい格好だった」と衝撃を受けたという。帰国後も戦後復興の最中は生活も安定せず「結婚してようやく安心した」と語る。

亡き夫の勧めが転機

 学生時代から絵を描くなど文化系だった鹿島さんだが、飛び込みをやっていた亡き夫からの勧めで水泳にも興味を持つように。「若い頃は豊島園プールに行けば、『飛べ!』なんて言われてた。仕事を退職してからは習うよう勧めてくれて」と、20年前に習い始めた。「友達にも恵まれて、続けられている。大会に出れば、メダルがもらえるなど評価してもらえて楽しい」と話す。

 また、水泳の大会シーズンが落ち着くこれからの時期は、旭美展に向けた作品を描き始めるとか。水泳と絵画の二刀流でこれからも健康でいきいきとその力を発揮していく。

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