10月20日に開かれたプロ野球ドラフト会議で、少年硬式野球チーム「横浜ヤング侍」出身で二松学舎(にしょうがくしゃ)大学附属高校(東京都)の大江竜聖投手(17)が、巨人から6位で指名を受けた。
同校で、会議の様子を見守っていた大江選手。巨人の6位指名が発表されると、チームメイトや学校関係者は歓喜に包まれた。仲間に胴上げされてから臨んだ記者会見では「活躍できるよう切磋琢磨していきたい」などと抱負を語った。
大江投手は身長173cmと小柄ながら、最速149キロの直球や制球力が持ち味。全国的に注目されたのは2年前、夏の甲子園予選決勝だった。エースに代わって登板して延長戦まで投げ切り、同校初の夏の甲子園出場を手繰り寄せた。本大会では今村大輝捕手との1年生バッテリーで、その名を轟かせた。翌年3月のセンバツでも、1試合16奪三振と力投。この年の秋季大会では、早稲田実業高校の清宮幸太郎選手から三振を奪って話題を呼んだ。
三人兄弟の末っ子として生まれ、幼稚園から野球を始めた大江投手。小学3年から6年にかけて「イーグルス座間」に所属。中学時代は「横浜ヤング侍」の中心選手として活躍した。これまでの野球人生を支えたのが父・広志さん。全国で注目される強豪野球部のエースとして、大きな重圧を感じているであろう息子を優しく見守ってきた。ドラフトで指名を受け、小さい頃からの夢だった「プロ野球選手」が現実味を帯びてきた息子に対し広志さんは「気持ちの強さは、指名選手のなかでもナンバーワン」と太鼓判を押し、「プロの世界は厳しいと思うが、怪我なく、大好きな野球に一生懸命取り組んでほしい」とエールを送った。
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