ローソン瀬谷三ツ境店（大島裕紀子店長）とアルバイト店員の馬場夕佳さんが10月26日、特殊詐欺の被害拡大を防いだとして瀬谷警察署（濱井正署長）から表彰された。

　同署によると、事件が発生したのは９月14日。70代の男性がパソコンを使用していたところウイルス感染の警告があり、表示されたカスタマーセンターに電話すると、修復代金として２万５０００円分のグーグルプレイカードを購入するよう要求された。男性は同店でカードを買って番号を犯人に伝えるも、エラー表示が出るという理由から再度の購入を求められた。この際にレジで対応した馬場さんは不審に思い、同署に連絡。詐欺だと発覚した。

　「助けることができてよかったです」と馬場さん。同署からの詐欺被害防止のチラシを店内で共有しているという大島店長は「近隣には高齢の方も多い。詐欺だと思われるようなケースに対応できる声かけの方法などをしっかりと指導していきたい」と話していた。

表彰式当日にも阻止

　同店では26日の表彰式終了後、別のスタッフが詐欺被害を防いだ。インターネットを介して多額の支援金を受け取れるなどと騙して手数料を求める手口。９万円分の電子マネーを購入するために同店を訪れた70代女性の様子を不審に感じたスタッフが、同僚に通報を打診。現場に駆けつけた署員によって、詐欺だと判明した。