スタート集会が開かれた
旧上瀬谷通信施設の国有地における土壌汚染の完全撤去を求める署名活動スタート集会が、５月22日に瀬谷センターで開かれた。主催の米軍上瀬谷基地返還と跡地利用問題懇談会では８月末までに、団体１００筆、個人１万筆を目指す。
防衛省が２０１９年から20年に跡地の国有地で行った調査で、基準値を超える鉛と鉛化合物（54カ所）、ひ素とひ素化合物（１カ所）、ふっ素とふっ素化合物（１カ所）が確認された。また、県は跡地の土地区画整理事業の環境影響評価方法書に対する意見書で、対策や実施主体を明らかにすることを求めていた。
同会は防衛省や横浜市が具体策を示しておらず、また、土壌汚染対策法は掘削除去が本来の趣旨だとして、防衛大臣と横浜市長に完全除去などを求める考えだ。22日は同会の筆頭代表委員の高橋勝也さんが参加者に協力を呼びかけたほか、静岡理工科大学元教授で農学博士の惣田昱夫（いくお）さんが、土壌汚染対策の変遷などを説明した。また、同会ではウェブサイト「Change.org」で電子署名も行っている。
市は昨年９月、基準値の超過地点について国が適切な対策をした後に、市に譲渡するよう要望していることを示した。また、国との協議次第では区画整理事業に合わせて対策を実施する可能性もあるとして、「現状の土壌汚染の状況を把握する」としている。
署名の問い合わせは横浜建設一般労働組合旭瀬谷支部（事務局・山下さん）【電話】０４５・３６７・０５０８へ。
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