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瀬谷区 コラム

公開日:2023.01.19

フクロウ文:今野紀昭(瀬谷環境ネット)写真:中村多加夫(同)
瀬谷の生き物だより 156

 フクロウほど人に知られ愛されている鳥は、いないのではなかろうか。昔から鎮守の森の神として、アイヌでは村を守る神聖な神・コタンコルカムイとして語られ、家庭では様々なフクロウの置物が飾られている。日本には12種のフクロウの仲間が記録されている。

 里山の生態系の頂点に位置するフクロウは、フクロウ科フクロウ属の鳥で、九州以北に生息、全長50cm、翼開長95〜110cm、太った丸い体はカラスより遥かに大きく見える。ネズミ類を主な餌とし小鳥類も捕食する。

 左右自在に動く首は360度見渡せ、耳は左右の耳が異なる高さに付いている事により、音の到達時差で漆黒の闇でも獲物の動く位置を正確に捉えて捕食する。飛行は特殊な羽の構造により、羽音をたてずに獲物に近づくことが出来る。そんな知られたフクロウであるが、その姿を見たという人は少ないのではないだろうか。

 1〜2月の繁殖期を前に、ペアが夜間に「ホッホー・・・・ゴロスケホッホ」と鳴く声が、宮沢の森・神社や本郷方面から聞かれる、と耳にする。フクロウは意外に身近な鳥なのである。裏山の林、屋敷林にそんな鳴き声が聞かれるか探してみよう。

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