2016年の年頭にあたり、本紙では、田雑由紀乃戸塚区長に新春インタビューを行った。田雑区長は、大学・企業等との連携による防災・減災等に取り組むほか、音楽・芸術・スポーツの普及・応援事業を継続する姿勢を示した。(聞き手/本紙・木曽祐司)
――まずは昨年一年間の振り返りをお願いします。
「昨年は3月に、50年来の悲願と言われた戸塚駅のJR線の地下を通るトンネル(アンダーパス)が完成しました。開かずの踏切による渋滞が解消され、車による東西のつながりがスムーズになり、緊急車両の到着が早まっただけでなく、これまで以上に、駅の東西が一体となったまちづくりができるようになりました。
8月には、『大震災発生時の減災行動を学ぶ』ことを目的に、一昨年より内容を更にパワーアップした『夏休み大防災フェア』を開催しました。幅広い年齢層の方々に放水訓練や着衣水泳などを体験していただき、一昨年の2倍の約3000人が参加しました。自助・共助力のアップにつながったと思っています。
また、区内の女子スポーツの普及と応援に力を入れました。『なでしこジャパン』が、FIFA女子ワールドカップカナダ2015で準優勝した際は、戸塚公会堂でパブリックビューイングを実施し、急遽の決定で十分なお知らせができなかったにも関わらず、多くの方がかけつけ、応援に声をからしました。また、区内の女子スポーツチームなどのご協力のもと、サッカーやラグビーの体験教室を開催するなど、大いに盛り上げることができました。応援ツアーを実施した横浜FCシーガルズが、見事、プレナスなでしこリーグ2部への昇格を決め、来季の活躍が今から楽しみです。
より信頼される区役所に
1月25日から29日に、区庁舎3階の区民広間でパネル展も開催しますので、ぜひ足をお運びください」
ハートプランの定着を
――来年度にスタートする第3期ハートプラン策定への取組みが大詰めを迎えておりますが。
「誰もが安心して心豊かに暮らすことのできる地域社会の実現」を目指して、策定・推進してきたとつかハートプラン(戸塚区地域福祉保健計画)は、今年の4月から第3期を迎えることになります。昨年は、これまでの取組みを振り返り、更に第3期のプラン策定に向けて、多くの区民や関係諸団体の皆さま、区役所・区社会福祉協議会・地域ケアプラザなどと連携・協働し、話し合ってまいりました。
プランの内容を定着・浸透させることこそが、大切です。3月の末には、冊子としてまとめる予定ですので、ぜひご覧になっていただければと思います」
――今年の戸塚区の重点項目をお聞かせください。
「今年も、住む人も働く人も、こころ豊かで笑顔と元気にあふれるまち『とつか』に向けて、地域の方々との協働や、大学・企業の皆さまとの連携により、防災・減災、健康づくり事業など、安心と安全を実感していただけるよう事業を展開してまいります。子育て支援についても更なる充実を図り、がん対策事業なども実施します。
また昨年に引き続き、音楽・芸術・スポーツの一層の普及・応援事業などに取り組んでまいります」
――区民へのメッセージをお願いいたします。
「『こころ豊かに つながる笑顔 元気なとつか』をめざし、これまで以上に信頼され、利用しやすい区役所となるよう、職員一同、取り組んでまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします」
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