フラメンコギター・津軽三味線の奏者として活躍する 栗原 武啓さん 上矢部町在住 47歳
「やってみないと分からない」
○…スペイン南部の無形文化遺産「フラメンコ」。そのギター伴奏を務める。さらに津軽三味線の奏者としても活躍。”二刀流音楽家”として、国内だけでなく国外のイベントに出演することも。「2つを演奏する人はなかなかいません。そこに面白さも感じてもらっているようです」
○…音楽家の道を歩んだのは父の影響が大きい。6歳から父と一緒に三味線を始め、プロになった父とともに温泉や結婚式などに参加し、演奏を披露してきた。同時に家で流れるフラメンコのレコードに惹かれ独学でギターを始める。転機は29歳。サラリーマンとして2人の息子と妻を養う傍ら、音楽活動を行っていたが、会社の業績が悪化したのを機に決断する。「バイトをしながら、まずは3年音楽家として活動しようと思い立ちました。自由奔放な父の影響もあったのかもしれない」。15年前から友人の依頼でフラメンコと三味線の融合を実現。ロシアの音楽大会で観客賞の受賞も果たした。
○…自身の経験もあり子どもたちに「ダメ」と言うことはないという。23歳の長男は現在お笑い芸人として活動。突然SNSで報告されたときは驚いたという。「同じ芸人として、アドバイスができることも多いはず。ライブもよく見に行っています」と笑顔で話す。
○…新型コロナウイルスの影響で活動が難しい中、「今後は新しいやり方を模索したい」と前向きな姿勢。最近は動画投稿サイトYouTubeを活用し、フラメンコを披露する機会も多くなったという。また、地域に根差した活動も目標としており「地元は地元住民で盛り上げないと」と意気込む。フラメンコの情熱的で軽快な音楽と、三味線の軽やかな音を戸塚で楽しめる日が待ち遠しい。
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4月18日