横浜市立川上小学校(堀部尚久校長/児童数298人)が2021年度創立130周年を迎えている。明治・大正・昭和・平成・令和--という激動の時代のなかで数多くの卒業生を世に送り出してきた同校。昨秋には、コロナ禍ながら充実した創立記念フェスティバルを実施。長い歴史と伝統を受け継ぎながら、次世代を背負う児童たちに力のこもった教育を続けている。
川上小学校は1892年(明治25年)、「高等川上小学校」として柏尾町に開校したのが始まり。旧川上地区には現在11の小学校があるが、その中で一番の歴史を持つ(2019年発行・『川上の百年史』より)。1903年12月1日「尋常高等川上小学校」と改称、この日を創立記念日としている。
その後、関東大震災で校舎倒壊、太平洋戦時下には空襲による危機など多くの苦難があったものの、地域の学び場として教育を継続。時は流れ、新校舎を建設、1972年に現在の秋葉町に移転し、現在に至る。
年度当初から準備
川上小学校では21年度、スローガン「つなごう!言葉と えがおと やさしさを みんな かがやけ 130」を掲げた横断幕を作成。昨年4月から全校一致して周年イヤーを祝う準備を進めてきた。昨年夏休み前には全員が立候補した、3年生から5年生各学年から2人、6年生6人の計12人で構成された「創立記念フェスティバル児童実行委員」が結成、11月27日に開かれた「創立130周年記念フェスティバル」の出し物内容などへの会合を重ねてきた。
当日は各学年がこの日に合わせて準備をしてきた取り組みを紹介。地域住民の協力を得て形にしたSDGs研究、川上小の歴史調査など、地域性を重視した学習の成果を発表した。その後セレモニーが開かれ、「130周年の誕生日ケーキ」の初披露や児童からのフェスティバルの感想発表があったほか、同校のマスコットキャラクターとして親しまれている「川小くん」「川小子ちゃん」などからなる「川小くんファミリー」の紹介も。
その後、来賓者などを迎えた「感謝のつどい」が開かれ、6年有志によるソーラン節、秋葉中学校吹奏楽部の演奏(映像)があった。中でも見せ場の1つとなったのが、「特別合唱クラブOB・OG」による合唱。同クラブは2015年度に「文部科学大臣賞」、
19年に「合唱コンクール全国大会」で金賞を受賞するなど、高い実力を持つことで知られている。中学生から大学生まで約70人のOB・OGがこの日のために集結。顧問の神山恭教諭(現在は下永谷小学校に勤務)の指揮の下、見事な歌声を披露した。神山教諭は「少ない練習時間にもかかわらず、見事に息が合っていた。母校を愛する気持ちが伝わってきた」と感慨深く振り返っていた。
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