日本生命がこのほど、泉区内の全中学校に「横浜紙ペン」約2400本を寄贈した。区内の障害者施設で組み立てたもので、中学生への配布を通じて障害者の労働環境への関心を高めることも目的という。寄贈は昨年に続き、今年は各校の1年生と小中一貫の緑園学園1〜9年生分を贈った。
横浜紙ペンは国産再生紙を紙管に活用したボールペン。脱プラスチックによるSDGsへの配慮やデザイン性などで付加価値を高め、障害者作業所の工賃向上を図ろうと泉区のNPO法人「四季の会」が近年周知に取り組んでいる。
寄贈したのは日本生命保険相互会社・横浜北支社。同支社市場振興部長の平山了生さんは「会社として地域貢献に力を入れているところに紙ペンの取り組みを知った。まさにこういうことに役に立てられたら」と話す。
10月24日には同社と四季の会の関係者が緑園学園を訪れ、1094本を納品。同校後期課程の田中光弘副校長は「地域ではさまざまな人がそれぞれにできることをして生活している。そういったことを学ぶ機会にもなれば」と話した。四季の会の平井洋一理事は「今年は別法人の作業所にも協力してもらえた。輪を広げていけたら」とした。
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