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称名寺聖教など国宝へ 金沢文庫80年の成果

文化

公開:2016年3月17日

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 国の文化審議会は3月11日、「称名寺聖教(しょうぎょう)」と「金沢文庫文書(もんじょ)」などを国宝に指定するよう馳浩文部科学大臣に答申。また氷川丸などを重要文化財とすることも求めた。近く指定される見通し。横浜市内の国宝・国重要文化財はこれで86件(国宝3件)となる。

 称名寺が所有し、神奈川県立金沢文庫が保管する称名寺聖教と金沢文庫文書。今回は仏教の教えなどを記した聖教1万6692点と、鎌倉幕府の中枢の動向などが分かる文書4149通が一括して指定を受ける。

 これらは金沢氏の菩提寺であった称名寺と北条実時が創建した金沢文庫に伝来した鎌倉唯一の資料群だ。現在、1万点を超える聖教・古文書は京都や奈良の大寺院にしか残っておらず、それらと違う地理的条件の称名寺聖教と金沢文庫文書は特に貴重だという。

タイムカプセル要素も

 この聖教と古文書は1930年に金沢文庫が再建されてから発見されたものが大半だ。「その頃称名寺から持ち込まれた7つの長持ちの中に書物の残骸が詰まっていたそうです」と話すのは金沢文庫の学芸課長・西岡芳文さん。3分の2は大破し、バラバラの状態で、全貌すらつかめなかったという。「室町時代後期以降、ほぼ使用されないまま保管されてきた。特定の時代の文化をそのまま封印したタイムカプセル的な要素がある」と評価する。

 発見から約80年間、金沢文庫の職員は書物の復元や解読に取り組んできた。「それでもまだ膨大な量が残されている。2、300年かかっても終わらないかも」と西岡さん。「ようやく指定されるという気持ち。もうひと頑張りしないと」と決意を新たにする。

 一般公開の予定はないが、数点は3月19日(土)から金沢文庫で開かれる特別展「金沢百景〜角田武夫の描いた失われた風景〜」で、サンプル展示される予定。

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