金沢区・磯子区版 掲載号:2020年1月16日号 エリアトップへ

〈連載【9】〉米国・設計者が横浜を語る IRと横浜 「カジノなしでも人は来る」

掲載号:2020年1月16日号

  • LINE
  • hatena
講演会で米国のカジノ事情などを語る村尾さん
講演会で米国のカジノ事情などを語る村尾さん

 横浜へのカジノを含むIR(統合型リゾート)誘致に反対する市民団体「カジノを考える市民フォーラム」が昨年12月、米国でカジノルームの設計や内装などを手掛ける建築デザイナーの村尾武洋さん(52)を招き、講演会を開いた。この中で村尾さんは「カジノがなくても横浜に人は来る」と語った。

 村尾さんはニューヨーク在住。米国で2004年から約25カ所のカジノルームの内装などを手掛けてきた。横浜市のIR誘致方針が明らかになった昨年夏、横浜港運協会の藤木幸夫会長が誘致反対の意思を明確に表明した会見をYouTubeで目にした。「藤木会長に一言伝えたかった」と手紙を書き、それがきっかけで今回の講演会につながった。

 村尾さんは

「最初の仕事で4億円の内装を依頼され、1年かけて作ったが、『6週間で元が取れた』と依頼主から言われた」という。「すぐ元が取れるのは、負ける人が多くいるということ」と述べた。

「金を落とす」仕掛け

 カジノルームのデザインは「時間が分かると賭ける熱が冷めてしまうので、時計は置かず、窓も作らない。照明は夕方5時から7時くらいの明るさにする」と明かした。さらに、賭けに集中してもらえるように、休憩用の椅子は置かず、出口を見えづらくするなどの設計方針があるという。

 米国のIRはカジノのそばを通って劇場やホテルに行く動線にしており、「(カジノに入れない)21歳未満の人にも目に触れさせるようにし、カジノに行く次の世代を育成している」という。加えて、カジノとホテルがセットになっていることが、売買春の温床になっているとも語った。

 米国ではカジノ産業が衰退傾向で、事業者が新たなマーケットとして日本に目を向け始めているという。「街や道がきれいな横浜にはカジノがなくても人は来る」とした上で「本来、カジノを入れないとIRが成り立たないというのはおかしい」と横浜市の姿勢に疑問を投げ掛けた。最後は「カジノがなければそれに越したことはなく、日本には必要ないものだ」とまとめた。
 

金沢区・磯子区版のコラム最新6

子育てって、楽しい♪

誘致計画、不透明さ増す

〈連載【13】〉市、実施方針公表を再延期 IRと横浜

誘致計画、不透明さ増す 経済

9月17日号

2つの署名活動 秋に開始

〈連載【12】〉リコール、住民投票求める IRと横浜

2つの署名活動 秋に開始

9月10日号

ターボエンジンの光合成

金子さんの草花の不思議発見!第46回 エノコログサ

ターボエンジンの光合成

文・日本自然保護協会自然観察指導員 金子昇

9月10日号

生き残る確率が高いのは?

金子さんの草花の不思議発見!第45回 オヒシバとメヒシバ

生き残る確率が高いのは?

文・日本自然保護協会自然観察指導員 金子昇

8月6日号

山火事で子孫を残す

金子さんの草花の不思議発見!第44回 ブラシノキ

山火事で子孫を残す

文・日本自然保護協会自然観察指導員 金子昇

7月16日号

あっとほーむデスク

  • 9月17日0:00更新

  • 9月9日18:45更新

  • 9月3日0:00更新

金沢区・磯子区版のあっとほーむデスク一覧へ

最近よく読まれている記事

コラム一覧へ

金沢区・磯子区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2020年9月17日号

お問い合わせ

外部リンク