プロ野球のドラフト会議が10月20日に都内で行われ、浜中学校出身の吉田賢吾選手(21)が福岡ソフトバンクホークスから6位で指名された。また、市立金沢高校の飛田悠成選手(17)も同球団から育成12位で指名。磯子、金沢ゆかりの2選手が、プロへの切符をつかんだ。
吉田選手「打てて守れる捕手に」
ソフトバンクに6位で指名された吉田選手は、桐蔭横浜大学(青葉区)の4年生。杉田小学校、浜中、横浜商大高校(旭区)の出身で、同大硬式野球部では捕手・主将としてチームをけん引した。指名を受け「ほっとした」と話す一方、指名順位は関係ないことを証明したいと意気込む。
小学1年生で少年野球チーム「屏風浦クラブ」に入部し、2年時から捕手を務めた。当時同クラブでコーチを務めた田中諭さんによると「いつもニコニコしていて、野球に関してはひたむきでまじめだった」。6年時にはキャプテンを任され、どんな時でもめげずにチームを鼓舞していたという。浜中時代は「長打だけでなく、ランナーを返すためのバッティングができる器用なタイプだった」(同校野球部の福元博紀教諭)。3年時には全国大会に出場し、4番・捕手としてチームに貢献した。
「自分の持ち味はバッティング」と話し、目標は3割30本100打点。守備面も向上させて「打てて守れるキャッチャー」を目指す。福元教諭は「選ばれたのは、相当努力をした結果。けがに気を付けながら、1軍で活躍する姿を見せてほしい」とエールを送った。
飛田選手「球界代表する投手に」
金沢高3年の飛田選手は、同球団から育成12位での指名。「腕が長くしなりがあり、将来性を感じる選手。1〜2年で体を作れば、大きく成長する可能性を秘めている」と、将来性を評価された。同校からの指名は初。ドラフト当日は教室で仲間と中継を見届け、「不安だったので呼ばれてうれしかったし、驚きもあった」と振り返る。
小学3年生で野球を始め、中学時代は横浜緑リトルシニアでプレー。「公立校で強豪私学を倒したい」と進んだ金高では、1年秋から内野手としてメンバー入りした。吉田斉監督の勧めによって昨年から投手としても練習を始め、今年の春季大会・桐光学園戦で初先発。「課題も多く感じたけど、通用する部分もあった」と手応えをつかむと、今夏は1番打者としてチームをけん引し、マウンドにも上がった。
プロ志望届の提出時は両親から「大学進学も考えて」という声もあったという。それでも「今までとは比べ物にならない整った環境で、野球に100%打ち込みたい」とプロへ進む意思を固めた。目標とするのは、同球団の千賀滉大選手のような球界を代表する投手。「育成から這い上がって、今まで支えてくれた方々にプレーする姿を見せて恩返ししたい」
金沢区・磯子区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>