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日本最古の造園植物 馬が食べると酔う木「アセビ」 日本自然保護協会自然観察指導員金子昇(富岡西在住)

公開:2013年4月4日

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花冠を鈴なりに咲かせるアセビ
花冠を鈴なりに咲かせるアセビ

 アセビは公園や庭木によく植えられる常緑低木で、花は壺状をした可愛い花冠を鈴なりに咲かせます。よく見ると、5弁の花冠の先がくびれて、下向きに反り返っています。このため、訪れる昆虫は逆さまになって蜜を吸わなくてはなりません。こうしたしぐさができるのはチョウやハチの仲間で、主に訪れるのはハナバチ類です。ハナバチは花のくびれた部分にしっかりと掴まって、上手に蜜を吸います。

 アセビは全草有毒で、草食動物はこの木以外の草木ばかりを食べるようになり、結果としてアセビだけが多く残ります。このことからアセビが群生している地域は、草食動物による被害が甚大であると言えます。こうした地域は、箱根や伊豆半島の山間部でよく見られます。ここでは幹の直径20cm以上、背丈が3m以上にもなるアセビ林をつくっています。この毒を利用して古くから、藍の栽培で苗に害虫がついた時、枝葉の煎汁を殺虫剤に利用しました。

 昔から人がアセビを食べると、足がしびれるので「アシシビレ」の名があります。また馬が食べると酔っぱらうので、「馬酔木」という別名もあります。

 わが国では、古い時代から庭園に植えられており、日本最古の造園植物の一つとなっています。古今集には「アセボ」という名で出ており、枕草子にもアセビの名が土佐の方言として記述されています。

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