横浜を拠点に活動するサッカークラブYSCC(横浜スポーツ&カルチャークラブ)が、12月2日から4日まで大阪長居第2競技場で行われた全国地域リーグ決勝大会の決勝ラウンドで優勝し、悲願のJFL昇格を決めた。
初戦の圧勝で勢い
地域リーグ優勝チームなどの全国の強豪が、アマチュア最高峰の舞台JFL(日本フットボールリーグ)昇格をかけて争う同大会。関東リーグ優勝チームとして挑んだYSCCは、予選リーグを2勝1敗で勝ち抜き、4チームで争われる決勝ラウンドに進出していた。ここで上位2チームに入ると、自動昇格が決まる。
「記録にも記憶にも残る戦いを」と優勝を目標に臨んだYSCC。第1戦はHOYO AC ELAN大分との対戦となった。「過去2年は初戦に負けてプレッシャーがかかったので、まず初戦に勝つことだけを考えていた」(キャプテン服部大樹さん)というイレブンは、最高の立ち上がりを見せる。開始わずか2分でFW青田翔選手が先制点。その後も次々と得点を上げ、4-0の圧勝でどうしてもほしかった1勝を手にした。
そして勝てば昇格が決定的となる第2戦はSC相模原と対戦。同じ神奈川県に本拠を置き、互いに手の内を知り尽くした相手だ。
キックオフとほぼ同時に雨が降り出すコンディションのなか、序盤のSC相模原の攻勢をしのぐと、次第にYSCCがペースをつかみ始める。均衡を破ったのはエースFW辻正男選手だった。後半11分に先制点を上げるとその9分後にMF平間直道選手のゴールが決まり2-0と試合を優位に進める。しかしこの試合に昇格をかける相模原も必死の反撃に出る。後半35分に1点を返されると、さらに猛攻が続いた。GK小林大海選手は「あんなに長い10分は人生でなかった」と振り返る。相手の攻撃を身体を張った守備でしのぐと、ついに歓喜のホイッスルが響く。この勝利でJFL昇格が決定した。
報告会を開催
最終戦の藤枝MYFC戦は1-1の末、PKで敗れたものの、堂々の全国優勝でJFL昇格に華を添えたYSCC。すでに次の戦いへの準備が始まっている。「やるからには勝ちたいし、勝てると証明したい」と服部さん。12月23日(金・祝)には、報告会を兼ねた「JFL昇格記念サッカーフェスティバル」を中区の間門小学校で開催する(午前9時50分から)。
詳細は同チーム【電話】045・621・8760まで。
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