本牧海づり施設 東風の高波で壊滅状態
台風15号で壊滅した本牧海づり施設に9月9日当日取材に入った。
本牧漁港を通過し、カーブしている辺りから海底から打ち上げられた岩や砂が。ガードレールより頑丈で重い鋼鉄製カーブガードが片側車線を塞いでいる。その先の堤防も無残に倒れ、正面の管理棟が爆撃されたように破壊され、2階の窓ガラスも割れている。
テレビ局も各社来ていて規制区域外から撮影しているのだが、施設スタッフから「野田さんには見ていてほしい」と内側まで案内される。旧護岸から管理棟に上る階段は根本が宙に浮き、横の堤防は駐輪場の方まで飛ばされている。事務所はめちゃめちゃに壊れ、桟橋への降り口は跡形もない。2階の展望休息室に続く階段も宙に浮いた。新護岸もフェンスやコンクリートが至る所で割れ崩れている。渡桟橋は橋脚が失われ水没。沖桟橋の橋脚は倒れなかったので現状をどうにか保っていた。
マリンFMで情報発信
この施設は台風に対応できる設計なのだが、当時のデータにない温暖化で勢力を強めた台風には打つ手がない。今回は東京湾を通過したので、反時計回りの強風域(東風)に入ってしまい、護岸近くに沈めている漁礁や沈船が高波を誘発し、更に水没した渡桟橋の残骸も波を拡大させてしまった。
本牧海づり施設は壊滅状態で再開に多額の予算と年月がかかり、見通しが立っていない。この惨事を知った釣り人たちが、再開に向けて何か手助けできないかと、私がマリンFM(86・1MHz)で毎週月〜金曜の朝10時20〜30分に生放送している「Fish On!本牧 今日も釣れてるよ!」に多数のメッセージが。「人生に苦しんでいた時に本牧海づり施設で初めて釣りをし、新たな英気をもらい今の自分がある」と。「再開に役立たせてと募金の窓口は」等々、皆さん再開を待ち望んでいるので、関係者の方々に何とか頑張って頂きたいと、切に願っている。
文・写真
マリンFMパーソナリティー
釣りジャーナリスト
輸出入衣料雑貨 本牧OZ
野田 栄
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