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公開日:2020.07.30
監督・脚本早瀨さん
ろう者主役の新作上映
8月に地元西区で全国初
西区戸部本町在住でろう者の早瀨憲太郎さん(47)=人物風土記で紹介=が監督・脚本を務めた映画『咲(え)む』が8月16日、西公会堂で全国初上映される。全日本ろうあ連盟創立70周年記念として製作されたもので、地方の限界集落を舞台に耳の聞こえない女性が地域を元気にしていくストーリー。障害の有無にかかわる問題に焦点をあてるのではなく、誰もが楽しめるエンターテインメント作品をめざした。
本編は115分。聞こえる人と聞こえない人(ろう者)が同時に理解できるように作品に出てくる手話や音声情報に字幕が付く。上映は8月16日のほかに9月、12月、来年2月にいずれも横浜市内で予定する。映画館での一般公開は、新型コロナの影響で未定。
この作品は、全日本ろうあ連盟が映画を通して手話言語の普及とろう者への理解の啓発を目的として製作したもの。早瀨さんが同連盟から依頼されてメガホンをとった。同連盟60周年の際にも映画『ゆずり葉』で監督・脚本を手掛けている。
誰もが楽しめるエンタメめざす
ゆずり葉は、自動車免許や薬剤師資格の取得など過去にあった、ろう者に関わる権利をテーマにした作品だったが、今回の咲むは誰もが楽しめるエンターテインメント作品の性格を持つ。看護師の資格を持つろう者の主人公・瑞月が、疎遠だった祖母の住む集落で村を元気にしていく物語だ。
早瀨さんは、ゆずり葉公開から10年が経ち言語としての「手話」への理解が進んだと説明。そのような社会変化の中で、今作は耳が聞こえないことによる問題を主題とせず、限界集落という社会問題の解決に、ろう者の主人公が挑戦していく姿を描いた。早瀨さんは「ろう者が助ける側になっている」と話す。
作品名『咲む』は万葉集からとった言葉。「笑い顔になる」「花が咲き始めつぼみがほころびる」などの意味がある。
製作期間は4年。セリフのある役者は42人出演しており、そのうち8人のろう者がろう者役を演じる。主演はNHK中学生日記に出演実績のある藤田菜々子、また島かおり、赤塚真人、宮下順子、佐藤蛾次郎、丘みつ子らベテラン俳優も。作品題字は神奈川県出身の書家・金澤翔子さんによるもの。
早瀨さんは「出会いで人は変わることができる。この作品を通して出会いを大切にするきっかけになれば」と話した。
西公会堂での上映会は午前10時30分と午後1時30分の2回。高校生以上1200円、小中学生500円。(問)(一社)神奈川県聴覚障害者連盟事務局【FAX】0466・26・5454/【メール】kanagawa.f.deaf@gmail.com
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