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公開日:2024.08.15

横浜市中央図書館
高校生の「推し本」初展示
「10代の読書のきっかけに」

  • 「推し本」展示棚前の金高図書委員らと司書

 横浜市中央図書館=西区老松町=は市立高校連携展示「ハマの高校生・先生の推し本!」を8月から初開催している。読書量が減りがちなティーン世代に、もっと本に触れる機会を提供することが狙い。第1弾の金沢高校=金沢区=の展示は9月2日(月)まで。以降、5校が順番に展示を担当していく。

 中央図書館で過去に職員のおすすめ本の展示はあったが、高校生による展示は初めて。読書量が減る傾向にある10代に、本に触れる機会を提供しようと企画された。

 展示場所は、2年前のリニューアル以来、使用されずにいた同館地下1階の「交流と学びのフロア」の棚。同館職員の雜賀理恵子さんが、自習室として利用されることが多い同フロアでの展示を提案した。雜賀さんは「主に自習室として図書館を利用するティーン世代にも、本に興味を持ってもらいたい」と話す。

独自の小冊子から紹介

 第1弾を担当する金沢高のテーマは「今日、ときめく本に出会うかも。」。生徒8人がおすすめの本について教諭へ取材し作成した小冊子「カナイチ。」に関する展示を企画した。過去6年分の掲載本約230冊を、ポップなどを交えて紹介している。雜賀さんによると、同校のような製本活動を行っている市立高校は珍しいという。図書委員長の小林優姫さん(2年)は「カナイチ。」について「本に興味を持つ良い機会」と話す。

 また、生徒のおすすめ本を展示する「ひと箱図書館」も。自らの「推し本」を展示した石川真帆さん(1年)は「自分が一番好きな本を飾れるのがうれしい」と笑顔。同校司書の鹿島麻実さんは「本を読まない生徒にも、読書のきっかけを与えられたら」と話した。

 9月以降は南高校=港南区=や横浜サイエンスフロンティア高校=鶴見区=、横浜商業高校=南区南太田=など、市内5校が順番に展示する。

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