中区・西区・南区 人物風土記
公開日:2026.05.28
「子どもたちの写真アトリエ」の代表で元町を拠点に活動する写真家 原 哲也さん 中区元町在住 49歳
世界を肯定する「一枚」を
○…「めっちゃいいやん」の口癖は自然と子どもたちに浸透し、アトリエに互いを褒め合う言葉が響く。双極性障害やADHDの特性で周囲になじめず苦しんだ自身を救った写真。心が動いた瞬間を切り取ることが自分の存在を受け入れることにつながった。「今度は僕が誰かを救いたい」と、それぞれが見ている世界を表現する喜びを伝える。固定観念がない子どもの発想には刺激を受けた。「写真って自由だと改めて気づかされた」
○…岐阜県出身。営業のバイトをしていた23歳の時、後輩にきれいなものが好きだと話すとカメラマンになることを勧められた。求人情報誌で見つけたスタジオに飛び込みキャリアをスタート。1万6000人以上を撮影してきた。「写真に対する嘘は嫌い。表面上ではない、その人の芯を撮りたい」と語る。作品写真で自身の内面とも向き合う中、対話から潜在的な力を引き出し、目標達成に導くコーチングを学んだ。被写体に寄り添い、耳を傾け、生き生きとした一瞬を写し出す。
○…1年半前にコーチングを通して出会った人と石川町にフォトスタジオを構えた。横浜の土着的で、人々が街に誇りを持っているところに惹かれている。「気付いたらベイスターズや地元出身の人を応援している」とはにかむ。街に貢献したいという思いも芽生え、最近、アーティストやスポーツ選手など、横浜で頑張る人を撮影するプロジェクトを始動させた。
○…変化の激しい時代だからこそ、目の前にある存在を「肯定」することを大切にしている。「そこから新しい世界が見えてくると思う」と説く。「今が一番の成長期。何でもできる気がする」と表情は明るい。自身の使命だという写真で、大勢の人生を後押しするのが今の夢だ。
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