南区在住作家山崎洋子さん 波乱の人生 一冊に 初の”自分史”を出版
南区在住の作家、山崎洋子さんが6月、自らの生い立ちなどを書いた自分史『誰にでも、言えなかったことがある 脛(すね)に傷持つ生い立ち記』を出版した。
山崎さんは、1986年に『花園の迷宮』で江戸川乱歩賞を受賞。その後はノンフィクション、舞台脚本などに活躍の場を広げているが、自らの生い立ちについて詳細につづったのは今回が初めて。「いつか書かねばならないと思っていた。自分と向き合ってみようという気になった」と語る。
複雑な人間関係
両親が離婚し、父方の祖父、祖母に育てられたことから始まり、祖母の自殺、父の再婚相手から受けた冷たい仕打ちなど、複雑な人間関係に翻弄された幼少期。「けなされて育ったので、自分に自信がなく、コンプレックスばかりだった」と振り返る。苦しみから逃れるように14歳から実母と暮らすようになったが、すでに再婚しており、家族に溶け込むことができず、母との関係に悩んだ。その後、自身は結婚、離婚、再婚。18歳年上の夫と母を介護する様子も正直に書いた。「夫や親の介護が重荷になる人もいる。ポジティブではない老後がある現実を知ってほしい」という。
後半には、今も取り組む中区寿町での支援活動についても紹介。寿町を「ありのままを受け入れてくれるまち」と話す。現在、66歳。「いつも『これが最後かも』と思って書いているが、今回、書き切れなかったこともある」という。
本は1620円。問い合わせは清流出版【電話】03・3288・5405。
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