〈連載〉さすらいヨコハマ㊴ 美空ひばり【1】 大衆文化評論家 指田 文夫
今年の6月24日は、磯子区出身の美空ひばりが亡くなってから30年だった。「クラシックを含め、日本第一の歌手は彼女だ」と黛敏郎も言っていた通り、大歌手に間違いない。
彼女が最初に吹き込んだレコードは、1949年7月の『河童ブギ』で、今も入手できる。だが、3月に出た最初の映画『のど自慢狂時代』(東横映画)は、フィルムはあるが、彼女のシーンはない。次の6月の映画『びっくり五人男』(新東宝)のラストは、東日本貿易博覧会場での野外コンサート。しかし、ここでソロを取る女優は、東宝の野上千鶴子で、ひばりではない。当時のひばりは、まだ無名の少女歌手にすぎなかったからだ。
だが、10月の映画『悲しき口笛』(松竹)とレコードの大ヒットで、一躍大スターになる。たった数カ月で、驚異的だった。漫画家の赤塚不二夫は、これを聴いた時、「まるで自分のことを歌っている」と思ったそうだ。
(文中敬称略)
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