菅義偉首相の誕生に支援者の多くが喜びの声を上げている。
1996年の衆議院議員初当選時から支援しているという男性は「今までは気軽に『菅ちゃん』と呼んでいたけど、これからはそうもいかないね」と笑顔。しかし、「首相ともなると、今まで以上に地元に戻れないだろう」と心配していた。官房長官の7年8カ月間、地元に来るのは、自身の選挙の時と年数回の集会程度だった。支援者が集まるパーティーへの参加を予定しながら、開催当日になって国政への対応のために取りやめたこともある。それだけに、首相就任でより「遠い存在」になると思われていた。
就任5日後、初の地元入り
首相となって初の地元入りは意外なほど早く実現した。首相就任5日後の9月21日午後、自らが秘書として仕えた小此木彦三郎元衆議院議員の墓参りのために西区の久保山墓地を訪れた。首相が到着する1時間以上前から黒のスーツを着た私服警官の姿が何人も見られ、物々しい雰囲気に墓参り客も不思議そうにしていたが、小此木氏の墓参りと聞くと、多くの人が納得していた。
菅氏の滞在はわずか5分程度だった。帰る際には、報道陣が待機していた茶屋に出向いて関係者にあいさつし、東京へ帰る車の中から沿道の人に手を振って応えた。車の中の菅氏を見た女性は「首相になっても地元のことを忘れないでほしい」と述べた。
区内支援者と会食
菅氏は官房長官時代から、さまざまな分野の専門家と懇談の場を設けて意見交換している。首相就任後も経済の専門家や子ども支援を行うNPO法人の代表、ジャーナリストらと会っている。10月3日には、菅氏を以前から支援する南区内の教育関係者を首相官邸そばのホテルに呼んで会食している。懇談の内容は明かされていないが、関係者を知る人は「こうして地元の声を直接聞いてくれることはありがたい」と話していた。
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