弘明寺商店街の理事長に就任し、活性化に取り組む 長谷川 史浩さん 中島町勤務 54歳
下町人情で新風吹かす
○…弘明寺商店街の7代目理事長に就任。区商店街連合会では会長を任された。「区内12の商店街と情報交換しながら、密接な関係を築きたい」と決意を語る。一方で「無理しすぎると空回りする。商店街は志の高い人が多い。地に足を付けて背伸びせずにやりたい」と冷静に分析。周囲の力を信頼しながら取り組みを進めることを強調する。
○…南区で生まれ育ち大岡小学校に通った。父や祖父が代々経営していた弘明寺商店街の飲食店で働くスタッフと一緒に”まかない”を食べていたことから、「小さいころは肥満気味だった」と笑う。中学では未知のスポーツの魅力に惹かれてアメリカンフットボール部に入った。高校まで続け、関東大会出場を果たす強豪校のレギュラーとして活躍するなど、スポーツマンの一面もある。
○…父の背中を見ながら経営を学び、1996年に会社を設立。現在はカフェ、パチンコ店などを運営する。「運が良かったからここまでやって来られた。まちのシンボルである観音様に守られている気がする」と長年親しむ地元に感謝。桜の季節は多くの見物客でにぎわうが、「弘明寺には『桜』『大岡川』『山』などの良い部分がある。花見の季節には、もう一ひねり加えた新しいことにもチャレンジしたい」と意欲を見せる。
○…市内のパチンコ店が集まる横浜遊技場組合では支部長を任されるなど、各方面から信望が厚い。忙しい毎日を過ごす中、妻や2人の娘との外食は息抜きの一つ。スポーツはゴルフのほか、30Km以上走るマラソン大会に出場することもある。「半分以上は歩いているけど」と冗談を交えて会話を盛り上げる姿からは、商店街のにぎわいを支え続けた下町人情の温かさを感じさせる。「一生懸命やればきっと地域が良くなる。選んでくれた人たちに恩返ししたい」。感謝の気持ちと人一倍のサービス精神を胸に、歴史ある商店街に新しい風を吹き込んでいく。
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