神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
南区版 公開:2021年6月10日 エリアトップへ

区庁舎内喫茶店 障害者への理解広げ5年 接客で励みや喜び生む

コミュニティ社会

公開:2021年6月10日

  • LINE
  • hatena
「にこにこみなみ」の店内(2019年)
「にこにこみなみ」の店内(2019年)

 2016年、南区総合庁舎1階にオープンした「ふれあいコーヒーショップ『にこにこみなみ』」が5周年を迎えた。障害者が接客を行い、地域作業所で作られた菓子などの販売を続け、障害者への理解を広げる場として役割を果たしている。新型コロナウイルスの影響で休業を余儀なくされたり、作業所の出店が減るなどしたが、関係者は「5年を機に新たな気持ちで出発したい」という。

 同店は南区内のグループホームなどの障害者施設や支援者による南区障がい児者団体連絡会(畑中圭子会長)が運営。庁舎移転に伴い、同会が区に要望し、区が場所を提供して16年5月に開店した。店舗面積は約30平方メートル。区庁舎が開く月曜日から金曜日に営業している。

コーヒー・菓子人気

 障害者が接客などを行い、地域作業所で作られた菓子や挽きたてコーヒーを販売。来店客らが障害者とふれ合い、障害への理解を広げる場を目指している。

 地域作業所が日替わりで販売するパンや焼菓子なども好評で、それを目当てに訪れる客もいたほどだった。同店の店長も務める畑中さんは「スタッフは自分が作ったものが売れるということに喜びを感じている。お客さんの声掛けも励みになる」と感じていた。

コロナ禍で一時休業

 しかし、コロナ禍の昨年、緊急事態宣言中は店舗を閉めた。現在は営業を再開しているが、一部の作業所は日替わり販売を停止したままになるなど、影響は続いている。

 畑中さんは「店の存在が定着しつつあったが、5周年を機に仕切り直しで、また新たなお客さんを見つけなければ」と話す。それでも、現在は店舗に来られない障害者を地域で見かけることもあり、「つながりを感じる」という。

 5月中旬から、南公会堂がコロナウイルスワクチンの集団接種会場になったことで、実施日の水、木曜日は接種前後に店を訪れる人が多いという。畑中さんは「緊張するワクチン接種の前後にコーヒーを飲んでリラックスしてほしい」と話し、新たなファンを増やそうとしている。

南区版のトップニュース最新6

蒔田公園 久々に活気

みなみ桜まつり

蒔田公園 久々に活気

5年ぶり、踊りの花咲く

3月28日

防災学び 地域に伝える

蒔田中2年生

防災学び 地域に伝える

災害への備えなど発表

3月28日

森の保全団体に寄付

太田小6年生

森の保全団体に寄付

三浦での環境学習契機に

3月21日

蒔田公園 5年ぶり大舞台

みなみ桜まつり

蒔田公園 5年ぶり大舞台

23、24日 模擬店やステージ

3月21日

福祉避難所 課題浮き彫り

福祉避難所 課題浮き彫り

火防協研修で図上訓練

3月14日

子育て手続き スマホで

横浜市

子育て手続き スマホで

6月末、アプリ配信へ

3月14日

あっとほーむデスク

  • 3月28日0:00更新

  • 3月14日0:00更新

  • 3月7日0:00更新

南区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook