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3月28日
太田東部地区では初めてのこども食堂「こっこダイニング」が6月から月1回の開催を本格的に始める。4月23日、前里町四丁目町内会館で試験的に開かれ、約40食の弁当が子どもらに渡された。食堂は子どもを持つ主婦が中心になって立ち上げたもので、「ここを子どもの居場所とし、近所の方とつながりを持ちたい」と多世代交流の場にしたいという。
こども食堂は、西中町に住む主婦の構想で始まった。「こっこダイニング」の代表を務める尾形亜由美さんは、自らも子育て中。尾形さんは「町内には公園がなく、子どもが安心して遊べ、多世代が交流できる場を作りたい」と食堂の立ち上げを決意した。
昨年から知り合いなどに相談し、協力者を募りながら体制を整えた。尾形さんとともに活動する大木ほずみさんは、調理などのボランティアを集めるために声を掛けて回り、民生委員らがボランティアとして協力してくれることになった。
感染症対策として、当面は調理した弁当を当日に手渡す形式に行う。テストとして関係者だけに告知した4月23日は、メインの手作り唐揚げ弁当を25個、ほかにカレードリアを用意した。子どもには無料、大人には300円で配布。企業などから寄せられたレトルト食品をこども食堂などに分配する「フードバンク」の協力も得て、保護者に食品を配布した。開催を知らずに通りかかった人も関心を示し、約1時間で約40食が配布された。
地域の店から仕入れ
唐揚げの鶏肉はドンドン商店街の「若山商店」から仕入れ、野菜も会場付近の店舗の支援を受けるなど、地元の商品を使うことを意識する。スタッフは事前に南区内で開かれているほかのこども食堂を見学したり、みなとみらいに本社がある「ケンタッキーフライドチキン」の社員による調理研修を受けるなど、準備を重ねる。
試行の検証を行い、5月28日にプレ開催を実施。6月からは原則第1土曜日の正午から開き、毎回50食を用意する。
多世代交流を
同地区では土曜日にボランティアが太田小学校の児童の学習支援を行う「土曜サポート」の取り組みが進んでおり、児童が食堂を利用することも視野に入れる。感染状況を見ながら、会館内で子どもに食事をしてもらうことも検討する。また、同地区社会福祉協議会が高齢者向けに開くサロン「ひょっこり茶屋」のスタッフが「こっこ」のボランティアにも加わっており、今後、食堂で子どもから高齢者まで、多世代交流を進めていく。
尾形さんは「参加した方にとって、この場が自分の居場所となって、いろいろな人とつながることを目指したい」と話す。開催に関する問い合わせは【電話】070・8951・5387。
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