蒔田町在住の書道家で「紅花書道塾」を主宰する粟津紅花さんが生徒の硬筆作品を添削し、その画像を昨年からTwitterで公開している。年齢や国籍を問わず、「字がうまく書けるようになりたい」という人々からの反響が大きく、多世代に向けた指導法に手応えを感じている。
粟津さんは30年前から自宅などで書道教室を開き、子どもから高齢者まで指導する。書道だけでなく「準備に手間がかからず、誰でも気軽に学べる」との理由で、鉛筆やボールペンを使った硬筆教室も行ってきた。
粟津さんによると、文章を書く時に7割強が平仮名になることが多いという。平仮名が中心の短い文章であれば、SNSで「美文字」の書き方を指導できると考え、添削した生徒の作品を昨年からTwitterで公開している。
動画制作ヒントに
粟津さんは息子の紅翔さん、娘の紅扇さんとともに書道を海外に広める活動に取り組んでいる。2年前、SNSを使って世界から集めた新型コロナウイルスの収束を祈願した「書」と自分たちの書道パフォーマンスを動画にし、YouTubeに投稿。外国人からの反響も大きかったという。
この成功をヒントに昨年から始めた「Twitter指導」も国境を越えた広がりを見せる。ツイートを見た人からは「癖字が直った」などの反響を得ている。粟津さんは「Facebookやブログにも添削した作品をアップしている。誰もが気軽に学べるツールとして広げていきたい」と話し、さまざまなニーズに応えていく。
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