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南区 人物風土記

公開日:2023.02.02

北永田地区社会福祉協議会の会長で、様々な地域活動に取り組んでいる
中野 弘道さん
永田東在住 79歳

  • 中野 弘道さん (写真1)

できることを一歩ずつ

 ○…コロナ禍で地域活動が停滞する中、1月23日にパラグアイの民族楽器・アルパの演奏者を迎え入れたコンサートを地区社協として初めて行った。「地域の皆さんのサポートがあって実現できたこと。自分は何もしていないよ」と謙遜する。

 ○…福岡県出身。川崎市の製鉄所に就職が決まり、中学卒業後に上京した。日中は灼熱の溶鉱炉で作業し、夜は港北区の高校で勉学に励んだ。26歳で公務員に転職し、29歳の時に妻とともに永田東に。地域活動に興味があったが、仕事に追われて一歩踏み出せなかったという。「退職後はまちの役に立つ」と心に決め、63歳の時に永田中央町内会の役員になった。いきなり任された役職が会長だったが「周囲の助けがあって、すぐに町内会の輪に入ることができた」といい、今も舵取り役を担っている。

 ○…町内会のつながりから、江戸時代の永田村にあった荷役制度「助郷(すけごう)」を伝承する取組に参加。2018年、助郷に使われた器具などを展示する「永田村すけごうルーム」を地域の仲間とともに永田小に開設し、永田の歴史が後世に語り継がれている。昨年10月、助郷を発信する祭りが5年ぶりに行われた。自身も現役時代は仕事のため、地域活動ができなかった立場。子育て世代に「楽しみが苦しみにならないよう、無理なく行事に参加してもらえれば」と呼び掛ける。

 ○…民生委員を務めていたころ、近所に暮らしていた高齢者の孤独死を防いだ経験がある。「その人と知り合いだったから助けることができた。顔の見える関係づくりが重要」と唱える。永田小の学援隊に参加して12年目で、毎朝通学路に立って子どもを見守る。「枯れ木も山のにぎわい。自分にできることを探し、まちの役に立ちたい」

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